その写真は「ピンボケ」ですか?「手ブレ」ですか?

「あー、ピンボケしちゃった」

せっかくいい場面をとらえたのにぼやけてしまって「あちゃー」という経験、誰にでもありますよね。

何度シャッター押してもダメ、、、やっぱりカメラはむずかしい、、、!!!

と、諦めないでください。

ぼやけてしまった理由がわかれば、防ぎ方もわかっちゃいます。

ボケとブレ

写真を始めた頃は、なんとなくザクッと「ピンボケしちゃった」くらいな感じでとらえがちですが、

なんかボヤッと写ってしまった写真でも、次の3つに分けられます。

    A:ピンボケ
    B:手ブレ
    C:被写体ブレ

具体的に見ていきましょう。

A.ピンボケ:被写体にピントが合っていない

こちらが「ピンボケ」の例です。

ワンちゃんがぼやけて、後ろの芝生のところにピントがきていますよね。

ピンボケは、フォーカスポイントをしっかり被写体に当てることで解消できます。

◾️参考記事:【tips001】ピントの合わせ方。(サチカメ流写真のコツ)

止まっているものを撮るときはこの方法で大丈夫ですが、

もし動いているもの、とくに前後の動きのもの(走って向かってくる子ども、など)を撮りたい場合は

★AFモードを「AI-C」「AI-SERVO」といった動体追従機能に切り替える

とよいです。

詳しくはのちのトピックでお伝えできたらと思います。

B.手ブレ:シャッターを押す間にカメラが動いてしまった

こちらが手ブレの例です。

動きのあるものを撮っていませんが、画面全体がブレていますね。

手ブレは、シャッターを押す間にカメラが動いてしまったことで起こります。

まずは、

★カメラをしっかり構えること

が大事です。脇をしめるイメージです。

それでもブレちゃう場合は、シャッタースピードが遅いのかもしれません。

どんなにカメラをしっかり構えても、手ブレを起こしちゃう限界ってのがあります。

人間なので心臓が動いていたりして微妙に振動しているためです。

だいたい、1/15秒を下回ると、どんな人でも手ブレを起こすと言われています。

シャッタースピードを早くするか、それができない場合は三脚を使うか、になってきます。

C.被写体ブレ:シャッターを押す間に被写体が動いてしまった

最後に「被写体ブレ」の例です。

被写体ブレは、シャッターを押す間に被写体が動いてしまったことで起こります。

手ブレと被写体ブレが同時に起こることもあります。

見分け方としては、「背景もブレているか」です。

手ブレはカメラが動いてしまったわけなので画面全体がブレてしまっていましたが、

被写体ブレの場合は被写体だけがブレてしまっていて、ほかの部分はブレていない状態です。

上の例で見てみると、赤ちゃんの手だけがブレていて、赤ちゃんの顔やその周りはとくにブレていません。

この場合は、

★シャッタースピードを早くすること

で解消できますよ。

ボケとブレの違いを見分けられるようになろう

うまくとれない理由がわからなくてゴチャゴチャ、、、という状態だと、どんどんカメラをむずかしく感じてしまうかもしれません。

でも、カメラは論理的な機械なので、かならずなにか原因と結果があります。

うまく撮れなかった原因を自分で発見できるようになると、おのずと撮り方も導き出せますよ。

と同時に、この条件ではどうしたってムリ!っていう限界もわかります。

限界を知る、できないことを知るって、なにごとにおいても大事だなって思います。

やみくもに頭を悩ませなくていいですもんね。

話がそれましたが、

まずは、ゴチャゴチャとからまったものをほぐす練習として、「ボケとブレの違いを見分けられるようになること」ってちょうどいいんじゃないかなって思ってます。

お手持ちの写真で、「手ブレかな〜?被写体ブレかな〜?」と見返してみてください^ ^

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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