長男が作ってくれたお昼ご飯。任せることの難しさと大切さ。

「オレ、お昼作ろっか?ママは仕事してて!」

そう言って台所へ消えていった長男。

何やら楽しそうな独り言が聞こえる。

料理の実況中継をしているような。

あー、いつも見ているユーチューバーの真似だな。

「ヤバイ!じゃがいもとにんじんに火が通らないんだけど!」

と、部屋に飛び込んできた。

聞くと4分の1くらいの大きさに切ったらしい。

蒸し焼きにするようアドバイス。

再び台所から楽しげな声。

しばらくすると、「ママ、できたよー!」とお声がかかった。

<冷凍食品の焼きおにぎり>
<じゃがいもとにんじんのオイスターソース炒め>
<レタスと魚肉ソーセージのサラダ(ドレッシングはお好みで)>

サラダ付きの立派なランチが出来上がっていました!

火の通りが心配だった炒め物もしっかり中まで火が通っていて、にんじんの甘みが引き出されていて、ちゃんとおいしかった!!

長男が立派に一食作れたことにただただ驚き。

そして、一切を任せることができた自分自身にも驚き。

ときどき料理を手伝ってくれることはあるのだけど、包丁使いやピーラーを持つ手が危なっかしかったり、全体的に雑なところがあるので(水しぶきを飛ばしまくるとか)、隣でいつもやいややいや言ってしまう。

これ以上言ったらやる気なくすだろうな…とわかっていながらも、つい口を出てしまうことも一度や二度ではない。

でも今回は、「大怪我にさえならなければいいや。好きなようにやらせてみよう」と、長男に任せることにして、余計な口出しをせず、相談してきた時にだけアドバイスをした。

そうしたら、ちゃんとできあがった。それは、思っていた以上の出来だった。

「任せること」ってだいじだなぁ。そこから広がる可能性は大きい。

全部やってあげたり、手伝ったりすることは相手のためにならない、と頭ではわかってはいても、いざ子育ての場面となると手が出る口が出る。

今回、任せられたことでわたしも少し成長したかな。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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