たとえ今は先が見えなくても、やり続ければ光が見える

以前、畑で穴掘りという新しい遊びを楽しんでいると書きました。

楽そうにしているとはいえ、そのうち飽きるだろうと思っていたのですが、ところがどっこい全然飽きる気配を見せず週に何回かはスコップを持って畑に向かっています。

畑

無心に穴を掘っている姿を見ていていつも思い出すのは、昔読んだ「穴」というタイトルの小説。

少年が、何のためかも知らされず、とにかくひたすら地面に穴を掘らされ続けるという話。

少年は夢中になって掘るどころかイヤイヤ掘らされているので次男の場合とは違うのだけど、とにかく掘り続ける中でその目的を発見していきます。(他にもいろいろなシーンが絡むのだけど、詳しいことは忘れてしまいました)

そこから私は、「たとえ今は先が見えなくても、やり続ければ光が見える」というメッセージを受け取り、何かのたびに思い出してきました。

ちょうど今の私は、「穴」の少年のような状態かもしれません。

脅されたり強制的に何かをやらされているということでは決してないのですが、いまやっていることが何に向かってやっていることなのかが掴めないという点で。

でも、掴めない中でも休まず手を動かし続けることで見えてくることもきっとあると信じて、日々のことに向き合っています。

数年振り、いや、10数年振りに、「穴」を読んでみたくなりました。引越しでまだ残っていたかな。

穴 HOLES (講談社文庫)
ルイス・サッカー著、幸田敦子訳
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中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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