雑誌と地域情報誌の取材二本立て!で改めて考えた移住の決め手とこれからのこと
こんにちは。なかじまさちこです。
愛媛県西条市は丹原町という長閑な田舎町で、写真を撮ったり自転車に乗ったり畑仕事をしたりしています。
今日は私たちの移住に関しての取材を、雑誌と地域情報誌の二本立てで(!)していただきました。
各誌多忙なスケジュールの中、自宅までお越しいただき、丁寧に話を聞いてくださいました。ありがとうございました。
取材は振り返りと整理のチャンス
2020年8月に、東京から愛媛県西条市へ移住して以来、何度か取材していただく機会をいただいています。
その度に、これまでを振り返って整理して、私たちの移住に対する思いを再確認する機会となっています。本当にありがたいなぁと思います。
口下手な二人なので、なるべく要領よくお話しできるよう、事前に打ち合わせをし、ターニングポイントとなった時期やエピソードを確認した上で取材に臨みました。
とは言え、ふいな質問には回りくどい回答をしてしまった場面も多々ありました。文章と違って、おしゃべりは推敲ができないのでむずかしいですね。
でもそこは編集やライターの方が上手にまとめてくださることを期待しつつ、、、誌面の公開を楽しみに待ちたいと思います。
「人」に導かれて西条に来た
今回の取材を通して気がついたこと、というか、改めてそうだったと再認識したことがありました。
それは、私たちは「人」に導かれて西条の地に来たということです。
西条市を知ったキッカケは市が主催する完全オーダーメイド型の「移住体験ツアー」でした。それまでは愛媛の中でも松山やどちらかというと南予の方を見ていたので、東予に位置する西条市は検討に入れていませんでした。正直な話、当初は「無料で呼んでいただけるなら一度行ってみるか」くらいのノリでした。
しかし、この移住体験ツアーをアテンドしてくださった、もっとさかのぼればツアーの事前説明会で(夫が)お会いした西条市移住推進課(当時)の柏木さんとの出会いがすべての始まりでした。
これまで団体ツアーが主流だった移住体験ツアーに、完全オーダーメイド型を導入したのがまさに柏木さんで、これにより西条市の移住者が急激に増えました。「住みたい田舎ランキング」で1位を取るくらいまでの大躍進。その立役者ということで、各種メディアに引っ張りだこの敏腕職員さんです。
柏木さんの何が凄いのかというと、「移住する上での検討材料はすべてお見せします、いいことも悪いことも含めて」(悪いことは立場上言えないので、先輩移住者を紹介いただく形で質問のチャンスをいただきました)という姿勢でありながら、決して決断を迫らない徹底的に「待つ」姿勢、そして仕事の域を超えた(と感じさせるくらいの)手厚いケア、という点です。
実際、ツアーに参加してから約一年後に移住したのですが、その間も何かの折に連絡をくれたり、西条の人とつないでくださったり、いざ移住を決めた際には住居探しでもとても力になってくださいました。
愛媛には親戚も友達もいない私たちでしたが、何人か知り合いがいる、頼れる人がいるという状態で引っ越しができたのはとても心強いことでした。
また、柏木さんにつないでいただいた人というのも、本当に魅力的な方ばかりでした。
そんなこともあって、こんな素敵な「人」たちが生き生きと暮らしている西条なら決めてみてもいいんじゃないか?と思ったのでした。
今度は「人」をつなぐお役目を
以前、産経新聞の取材を受けた際のブログ記事に、こんなことを書きました。
語弊を恐れずに言うならば、「田舎なんてどこもいっしょ」と思っています。
この考えは今も変わっていません。
私たちが住んでいる丹原町はとても自然豊かな場所です。この一年で四季折々の移ろいをたっぷり見せてもらい、そのたびに感動に包まれてきました。
ただ、それだけでしたら似たような「田舎の風景」は日本中いたるところにあります。その土地の魅力や価値を、地形や自然環境だけに求めてしまうと、どこも大差ないのです。
じゃあその土地の本当の魅力や価値って?
それは、そこで暮らす人々がどれだけ楽しそうにしてるか、に滲み出てくるのではないでしょうか。
だからこそ、わたし自身がこの土地の暮らしを心から楽しんだり、面白いことを仕掛けて没頭していくことが、巡り巡って丹原の魅力を伝え、「人」をつなぐ役割を果たしていくのかなと、今はそんなことを漠然と考えています。
これまでたくさんの「人」をつないでもらってきたので、今度はつなぐ役目をしていけたらいいな。
移住して「正解」だったか
ここ数日で、移住前から今までのことを一気に振り返ってきました。
移住前に、書いたこれらの記事。
ここに書いてることに嘘はありません。でも、一年経ってみて、思っていた通りのこと、思ってもみなかったことがたくさん起こっており、それに対応して昔にした判断に対する解釈や意味づけが変わることはありそうです。
「思い描いていた通りの理想の暮らしができていますか?」と問われたら、YesでもあるしNoでもあるような。
「移住してよかったですか?」と問われたら、概ねよかったけれど、こういった面ではよかったとは言えない、というような。
なんでも物事というのもは白黒つけられることばかりではありませんね。「長所を裏返せば短所」と言うように、すべては一体なのでしょう。
だからこそ、この移住を「正解」にしていけるかどうかはわたし次第。でもわたしがすべきことは簡単で、毎日の暮らしを心から楽しんで満喫していくことに尽きるのかなと、ぼんやり考えた夜でした。