コーヒーの淹れ方講座から学んだ、講座を開くときに大切にしたい2つのこと。

私はコーヒーが好きだ。正確に言うと、食後やお茶の時間に「コーヒーでも淹れる?」から始まる時間が好き。

私が淹れることもあるし、夫が淹れてくれることもある。

立ち上る香りと、落ち着いてダイニングテーブルで向かい合うしばしの時間が、休日の小さな楽しみでもある。

なんとなく見よう見まねで、ときどき淹れ方を調べてみては試してみたり。たいだいは挽いてある粉を買ってくるんだけど、一応ハンドミルもあって、ときどきは豆を挽くところからしてみたりもする。

こだわりがあるようで、そこまでこだわりきれてもいない。

なんとなくおいしい。けど、これが本当においしいコーヒーかは正直わからない。

そんな、なんとなく、中途半端なのがガマンできない性分で(笑)、いつかちゃんとした淹れ方を習いたい!ずっとそう思ってきた。もう多分3年くらいは。

「いつかやりたいこと」を温めすぎるところがあるのは重々承知。だけど、「いつか!」と言ったことは必ずやる。

そんなことを思いながら過ごしていると、たまたま贈り物用の豆を買おうと入った豆屋さんで「コーヒーの淹れ方講座」をやっていることがわかった。

店主さん1人でやっている、小さな小さな豆屋さん。初めて入ったお店だったけど、その店主さんのお人柄がとても温かくて、子どもにも優しく、説明も丁寧だったので、おそらく私はその時点ですっかりファンになってしまい、二度目に訪れたときに「淹れ方講座」に申し込んだ。

講座はマンツーマンで、「中深煎りの豆をハリタのドリッパーで2人分」というように、こちらの状況に合わせた設定にしてくれた。

私は、「休日に夫と自分のためにおいしいコーヒーを淹れるぞ〜」というイメージを膨らませながら楽しく講座を受けることができた。

講座を受けたことで、「コーヒーの淹れ方」以外にも気付いたことがたくさんあった。

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一つは、学んだ先の姿を思い描くことの大切さ

私はただコーヒーの淹れ方を習得したいのではなくて、その先にある夫婦2人でのコーヒータイムをよりクオリティ高いものにしたいという願いがある。

技術を習得した先の理想の姿をリアルに思い描きながら学ぶと、学び自体がとても楽しいし、積極的になれるし、そしてたぶん習得も早いんだと思う。

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もう一つは、日常とつながる落とし所を示してあげることの大切さ

講座の中では、まずこちらの状況に合わせた設定にしてくれたこと。また、「理想としてはこうだけど、普段使いではこれで十分」「これがあると便利だけど、ない場合はこれでまかなえる」というように、日常に戻った時に実践できる道筋を示してくれた。

だから、学んで終わり、ではなく、ちゃんと家に帰ってもできそう!という実感が持てた。実際に、家でも実践できている。

これは、私がこれからやろうとしている写真の講座でも同じことが言えるんじゃないだろうか。

ただ学んで終わりではなく、いかに実践してもらうか。あくまでやるかやらないかは本人次第ではあるけれど、その道筋をちゃんと示してあげることは教える側として大事にしたい。

学んだことでどうしたいか?生活の中でどう活かしていきたいか?は、それぞれ違うと思うので、一人一人の理想の姿を丁寧にすくいとっていきたい。

コーヒーの淹れ方講座から、いろんなことを学べた。いい時間だった。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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