脱ありきたり写真!初心者が知っておきたいポジションとアングルの組合せ。
写真のお悩みに答えるコーナーです。今日のご質問はコチラ!
なんだかいつも同じような写真になってしまうんです。。。
なるほどなるほど。うーん。わかるなぁ。別の日に撮った写真なはずなのに、洋服が違うだけで変わりばえがしない写真を量産してしまったり、なーんか、いつも同じようになってしまうんだよな〜ってこと、ありますよね。
わたしももちろんあります!!今でも気づくと同じように撮ってしまっているので、ハッと気付いて、別のパターンで撮り直したりもしています。
別のパターンと言われても、それが思いつけば苦労しないよ〜
たしかに、そうかもしれませんね。でも「別のパターン」と言っても、何十個も覚える必要はなくて、あるものとあるものの組合せを知っておくだけで違います!
初心者の人も、これを知っておけば写真のバリエーションが広がって、写真がもっと楽しくなりますよ。
ポジションとアングル
先に答えを言ってしまうと、「あるものとあるものの組合せ」とは、「ポジションとアングルの組合せ」です。
ポジションは「位置」、アングルは「角度」ってことだよね。
そうです。「カメラの位置(高さ)」と「カメラの角度」の組合せで写真の見え方がまったく変わってくるんです。
ポジションとアングルを一つずつ説明しますね。
ポジションは「カメラの位置」
カメラを構える位置のことです。
目線の高さ(アイレベル)を基準として、それより高いのが「ハイポジション」、低いのが「ローポジション」です。腰位置のものをとくに「ウェストレベル」と言うこともあります。
しゃがんでウェストレベルにカメラを構えることは、子どもを撮る場合はよくありますね。ちょうど子どもの目線の高さになります。
アングルは「カメラの角度」
カメラの角度です。横方向ではなく、縦方向への傾け方です。
水平を基準として、レンズを下に傾け見下ろすのが「ハイアングル」、上に傾け見上げるのが「ローアングル」です。
組合せ方
順番としては、まず「ポジション」を決め、次に「アングル」を決めます。ポジションは立ったりしゃがんだりの動きが必要ですが、アングルは手元の動きだけで済むので、まずはポジションを決めましょう。
△印の組合せは、ちょっと難しいんじゃないかなと思われるものです。例えば、地面すれすれのローポジションで、カメラを下に傾けるハイアングルだと、何が撮れるのかよくわかりませんよね。
でもその他の組合せは可能です。これだけで、ざっと10パターンを覚えちゃいましたね!
試しに、同じ場所に立ったままの子どもを、いろんなポジション・アングルから撮ってみました。
【例1】アイレベル×ハイアングル
子どもなので、アイレベルでも見下ろす形(ハイアングル)になります。いつも子どもを見ている目線に近いのではないでしょうか。
道路がたくさん写りこみました。
【例2】ウェストレベル×水平アングル
しゃがんで水平に構えると、子どもの目線になります。子どもが見ている世界を表現できます。
【例3】ローポジション×ローアングル
あおるような角度で、子どもが堂々として見えます。空がたくさん写り込むので、青空をバックにすると良さそうです。
場所も人も変わらないのに、写真の印象がぜんぜん違うね!
「あ、またいつもと同じような写真になっちゃってる。。。」と思ったら、上の組合せで試してみてください。きっと、今までとは違う写真が撮れますよ!