真面目すぎる日常にエンターテイメントを。
「えーー!おわっちゃってるーー!!わーん(泣)」
夕方、娘と二人、夕飯の買い物のために行ったスーパー。買い物客で混雑する中で、まさか人目をはばからずに泣き出すとは。
涙の原因は、スーパーが主催する「夏休みちびっこ絵画展」の受付が終わってしまっていたこと。
専用用紙に夏の絵を描いて提出すると、参加賞としてちょっとしたおもちゃがもらえるものです。
娘と長男は、このおもちゃ欲しさに用紙を持って帰ってきていました。
けれど、「出しに行く!」というタイミングで、娘が絵を学童に忘れてきてしまっていたり、夕立の予報で今にも降り出しそうな空を見て「ごめん、明日にしよう」とわたしが断ったり。
なんだかんだでズルズルと提出するチャンスをのがしていました。
そして冒頭の号泣です。
参加賞のおもちゃなんてそんなに大層なものじゃないのに、なんでこんなに泣くの…と途方に暮れながらも、提出のタイミングを逃してしまったことにはちょっぴり責任を感じていました。
「代わりのおもちゃを買ってあげよう」
そう思い立って、泣きじゃくって訳が分からなくなっている娘の肩を支えながら、そのスーパー内にある100円ショップコーナーへ行き、3人分のおもちゃを選びました。
その頃にはすっかり元気を取り戻した娘は、「やっぱりいいよ。あきらめるよ」と遠慮していましたが、「せっかくママが買う気分になってるんだから、甘えちゃいなよ」と言って素直に甘えてもらいました。
でも、選んでいる途中で「ふつうにおもちゃをあげてもおもしろくないな」という気持ちになり、「そうだ!ママに絵を提出したら景品がもらえるってことにしよう!」と思いつき娘に話すと、娘も「それいいね!」という感じに賛成してくれました。
夜寝る前、娘が兄・弟に「ママに絵を出したらなにかもらえるらしいよ!」と2人はわーっとテンションが上がり、もうそれだけで大変なことに。
長男はせっかく描いた絵をなくしてしまったようで、急遽別の紙に描き直し、いざ提出。
「ママのサミット(←スーパーの名前)だからマミットだ!マミット!マミット!」
と言うのでわたしもおもしろくなって
「はーい。マミットですよ〜。夏休みの絵を提出してください〜」
そして一人ずつ絵を受け取り、景品のおもちゃを手渡すと、またまた「わーい!」とうれしそうに飛び跳ねていました(比喩ではなく、本当に。下の階の方、いつもすみません…)。
日常にエンターテイメントを
「マミットで、まさかこんなに喜ぶとは…」というのが最初に湧いてきた気持ち。と同時に、普段はこんなに楽しいことをしてあげられてなかったかも、と思いました。
普段の生活においては、規則正しく、お行儀よく、やるべきことをちゃんとやって!という方に偏りがちで、小言も多いし、彼らはずいぶんうるさくつまらない大人と生活を共にしているわけです。
もちろん、しつけや生活リズムは大切なことだけど、それだけになりすぎなところがあったかも。わたしって真面目すぎるなー。
よくよく考えると、うちは夫婦そろってこんな感じで、さらに夫は冗談をほとんど言わない人で細かいことにもよく目が届くタイプ。お互いに、もう少し肩の力を抜いてもいいのかも。
わたしの父は、わたしが子供の頃はいわゆる「厳格」という単語がピッタリな人だったけれど、今は話すことの半分以上が冗談なんじゃないかというほどおちゃらけています。
やっぱりそうすると、家の中の雰囲気がまるで違うんですよね〜。
我が家も、やっぱり子供たちにとって楽しい、帰ってきたい場にしてあげたいな。いきなり冗談ばっかり言うような生活は無理だと思いますが、ときどきは「マミット」のようなエンターテイメントを取り入れてみるのもいいかもしれません。