まるでスタジオ風!背景を整理して子どもが引き立つ写真を撮ろう。
次男くん11ヶ月記念の写真、「スタジオで撮ったみたい!」とFacebookでコメントをいただきました。でも実は児童館で撮ったもので、たいした加工はしてないんですよ〜(あとで書きますがトリミングだけ)。
私なりにこの写真のどこに「良い感じ♪」の要素があるのか分析してみました。
まぁ、「分析」なんてたいそうな言い方しましたが、撮った写真を見て「ここがいい」「ここが悪い」「今度はこう撮ろう」って普段から頭の中でやっていることを書き出してみただけです。
初心者の頃って、いい写真の基準がわからなくて、自分が撮ったものに自信が持てなかったり、他人から言われて初めて良さに気付くってことが多かったなぁと思います。
写真を見る「視点」が足らなかったんですね。
語学を勉強するとき、「単語」をまず覚えますよね。知ってる単語が増えると耳にひっかかるようになり、文脈が理解できるようになる。
それと似ていて、写真を見る「視点」をより多く持つようにすると、今まで見えなかった写真の魅力が読み取れるようになる。
そんなイメージです。
だから私は、カメラの初心者の人にはカメラの操作方法(仕組み)を覚えるとともに、写真を見る(読み取る)「視点」も養うようにすることをオススメしたいです。
私自身は写真の見方は教室に入ってからの2年半で少しずつ身についていきました。そういうことをこのブログでもシェアしていって、写真を始めたばかりの人のステップアップを後押しできたらいいなと思っています。写真がどんどん楽しくなりますよー!
と、前置きが長くなりましたが、さっそく分析開始です!
この写真のGood Point
この写真のGood Pointをざっとあげると、、、、
- 全体的に明るく、やわらかな光
- シンプルな背景
- 自然な仕草や表情
- キャッチライト
順番に説明していきますね。
ちなみに撮影データは以下の通りです。
絞りf2.0、シャッタースピード1/160秒、ISO320、焦点距離35mm(フルサイズ換算で約50mm)
全体的に明るく、やわらかな光
撮影場所は児童館の室内。
写真の左側には大きな窓があって、太陽の光が差し込んでいました。たしか雲が多かったので、真夏のギラギラ直射日光ではなく、影の色も薄いやわらかい光でした。
そして、天井には十分な数の照明が。
太陽光+電気の明かりで全体的に明るい場所でした。
主役を引き立たせるシンプルな背景
背景となった床は、ウレタンマットです。硬めのスポンジのような感触のジョイント式のもの。小さいお子さんがいるお家では敷いてるところが多いんじゃないかな。我が家も御多分に洩れずです。
実は、オリジナル写真はこちら。
上の方の濃い茶色の部分が目立ちます。濃い色があるとどうしてもそちらに視線がいってしまうのですが、この写真で魅せたいのは子ども。思い切ってトリミングしました。
トリミングしたことにより、背景がウレタンマットのオレンジ色一色になったので、とてもシンプル。メインの子どもが引き立つようになりました。
また、絞りを開放に近いf2.0にしているので、マットの継ぎ目や凹凸がうまい具合にボケたことで全体のやわらかさを増しています。赤ちゃん写真にやわらかさは相性バッチリ。
子どもらしい自然な仕草や表情
ガラガラを口に、きょとんとした表情が作りこんだ感じがなくいいなぁと思います。一心不乱に遊んでいるところの一瞬を切り取りました。
子どもは常に動いているので、シャッターチャンスは本当に一瞬なんですよね。
ちなみにボツ写真も載せておきます。
ポーズはおもしろいけど、顔が見えないとイマイチだな〜。
顔が窓と逆の方を向いているせいで暗めになってしまったな〜。
撮影データを見てみたら、8秒間に3枚撮っていました。3枚目が「撮れた!」と思ったから止めたんだろうな。こんな感じで構図だけ決めて、いい表情や仕草がくるのを待つという撮影スタイルです。
キャッチライトでかわいさ三割り増し
「キャッチライト」ってご存知ですか?これです。
黒目に天井の照明が写り込んで、キラキラ、まるで少女漫画のような目に!アイドルの写真には必ず入っていますよね。これで主役のかわいさ三割り増しです(笑)
キャッチライトを入れるコツは、照明や白っぽいものを見させること。撮る人が白っぽい服を着ることでもできます。
ざざーっと書いてみましたが、なにか新しい発見があったならうれしいです!