子どもといれるのも人生のうちのほんのわずかな時間だと実感する時。
お風呂から、ケタケタと3人分の笑い声。
ザバザバーッとお湯を流す音。
顔にお湯がかかってしまったのか泣き出した弟を、口々におだててご機嫌をとる兄と姉。
気がつくと鳴き声は再び笑い声に変わっていた。
あっという間に「あがったよー!」と扉が開いた。
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ほんの数年前までは、首のすわらない子を抱えながら、上の子たちの髪を順番に洗っていたのに。
最近では、子どもたちだけでお風呂に入ってくれることもある。
あー、ずいぶん手が離れてきた。
きっと5年後、10年後は、もっとそれを実感しているのだろう。
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子どもといれるのも、人生のうちのほんのわずかな時間。
たいへんなことも多いけれど、「あのとき、もっとああしていれば」と思うことを少しでもなくしたい。
と思いながら、今日も生活が続いていく。