長女の社会科見学。「未知のものに対する不安」をキャッチする
「下見に行く?」
「うん!!行く!!」
と長女。打って変わって晴々としたその声に、それまでは不安でいっぱいだったことに気がつきます。
子供の黄色信号に気づけてよかった、とほっと胸を撫で下ろした瞬間でした。
スーパーへ社会科見学
今週、小学三年生の長女は近所のスーパーへ社会科見学の予定がありました。
スーパーの裏側を見せてもらい、店員さんに質問をし、600円の予算でお昼ご飯を買って公園に移動して昼食をとる、というたっぷり半日の流れ。
小さい頃「スーパーのレジの人になりたい」と言っていたことを覚えているのかは定かではありませんが、長女はこのスーパーの見学を数週間前からそれはそれは楽しみにしていました。
お昼ご飯に何を買う?
ところが、1週間前くらいのある日、お昼の買い物についてしきりに質問をしてくることがありました。
「何を買えばいい?」
「ご飯と野菜とバランスよく入ってないとダメだよね?」
「パンとおにぎりって組み合わせはいい?」
「たくさんあって、決められるかな?」
とソワソワしている長女。一つ一つの質問に「大丈夫だよ」「好きにしたらいいよ」と答えるも、一向に質問が止まる様子がありません。
たくさん質問をしてくるのは、スーパー見学が楽しみだから話題にしたくて仕方がないからかな。おしゃべり好きな長女なので矢継ぎ早に質問が飛んでくることは珍しいことではないし。
「ご飯と野菜とバランスよく入ってないとダメだよね?」「パンとおにぎりって組み合わせはいい?」という質問も、いつも食事の時に栄養バランスがどうのこうのと話をしているので、偏った食事をしたら怒られるかもと心配したのかもしれない。
「せっかくの社会科見学なんだから、好きなもの選んだらいいよ」「一回くらい栄養バランスが崩れてもたいしたことないよ」
私と夫とで、その心配を解消できるような答えをしていったのですが質問は止まるようすがなく。んー、これは違うところに心配事がありそうだ。と直観が働きました。
「じゃあ、一回、下見に行ってみる?」
そして冒頭の晴々とした「うん!!行く!!」に続きます。
未知のものに対する不安
まだ数えるほどしか行ったことのないスーパーで、どんなものが売っているかわからない、決められた予算内で、時間内で、ちゃんと選べるのか。筋道が立ってない状態が不安だったのでしょう。
長女は未知のものに対する不安が大きいタイプなのかもしれません。
その予想は外れていなかったようで、嬉々としてお惣菜コーナーとパンコーナーを見て回りあらかた買うものに目星をつけた長女は、そのあとは元の「スーパー見学が楽しみで仕方がない」状態に戻りました。
あのとき「大丈夫だよ〜」「大丈夫だよ〜」と励まして終わっていたら?それでもうまくやれたかもしれないけれど、当日まで心配な気持ちと付き合っていかなければならなかったでしょう。
少しでも気持ちを軽くしてあげられたこと、「楽しみ!」な気持ちだけで当日を迎えさせてあげられたことをちょっぴり誇らしく思いました。