小学校なんてつまんない!
「がっこう、いきたくない!つまんない!」
「ほいくえんにもどりたいー!」
朝7時55分、着替えて登校準備をしているうちに次第に機嫌が悪くなる娘。
ランドセルを背負おうとしてよろける。
「もうやだ!こんなランドセルなんていらない!!」
気持ちがどんどん抑えられなくなり、大粒の涙を流しながら騒ぐ。
結局その日は大幅に遅刻してしまったので、私が学校まで送っていった。
4月末日のある朝のこと。
「小学校は楽しい?」の答え
入学して早3週間、だいぶ学校生活にも慣れてきたようだ。
だけど、同時に疲れもたまってくる頃。
ときどきこんな風に爆発してしまう。
「しょうがっこうなんて、つまんない!ほいくえんのほうがいい!」とはじめて言われた時は、正直ショックだった。
親としては、「がっこうたのしいよ!」という言葉をどこかで期待している。
ご近所の方に話しかけられた時も同じで、
入学してからは、「小学校は楽しい?」と、よくたずねられるのだけど、
それに対して娘は、「がっこうきらいー。つまんないもーん」と態度を変えない。
ご近所さんは予想外の返答に「え?」と一瞬固まる。
社交的で、がんばり屋な娘なので、なんとなく、「小学校でもうまくやるだろう、すぐに馴染んで楽しく登校するだろう」と思っていた。
でも実際には一筋縄にはいかないようだ。
いま娘はとても格闘している。
小学校は怖いところ
自分が小学校に入った頃を思い出してみると、毎日とても緊張していた記憶がある。
入学前の私は、ドラえもんの影響で、なにか失敗すると廊下に立たされてしまう…と本気で信じていた。
実際はそんな怒り方をする先生なんていなかったけど、本当に恐怖だった。
土曜日は毎週授業があったが、給食なしの帰り道は、空腹と疲れでいつもふらふらしていた。
クラスの子と帰っているときはまだがんばれたのだけど、その子のマンションの前で別れて一人になってからはときどき地面にしゃがみ込んでいた。
ランドセルが肩に食い込んでしんどかった。
でも、あのときの緊張やつらさを、どこでどう吐き出していたのかは覚えていない。
同じように家で暴れていたのか?なにか別のことでストレス発散していたのか?
まったく思い出せない。
気持ちをぶつけてくれることのありがたさ
つらつらと昔のことを考えていると、今こうして娘が目の前で感情をさらけ出してくれているのは、とてもありがたいことだなぁという気がしてきた。
もし娘が、本心を隠して、大人の期待する答え通りに「がっこう、たのしいよ!」と答えるような子どもだったら、
単純な私はきっとそれを信じて疑わないだろうし、娘は見えないところでどんどん疲れていってしまっただろう。
いつだって自分の気持ちに正直で、それを吐き出してくれる娘。
ありがたいことだなぁと思う。
せっかく娘がありのままの気持ちをぶつけてくれているんだ。しっかり受け止めて、そしてあとのことは一緒に考えていきたい。
ブログに書こうとおもった理由
本当はこのネタは、そっと心にしまっておこうと思っていた。
だけど、3年前の長男の入学時はどんなだったっけなぁ?と思って過去のブログをさかのぼってみたら、何にも書かれていなかった。
あのときだって、かなり荒れていたし、大変なこともあったはず。
だけど、なんかいい感じの写真に乗せた、いい感じの記事しか残っていない。
つまらない。
やっぱり、生きた感情や体験は、ちゃんと記録しておきたいと思った。未来の自分のためにも。