長男の通知表から教えられたこと〜「できてる部分」にフォーカスしよう。

小学二年生の長男が持って帰ってきた通知表をめぐって、「はっ」とさせられることがありました。

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通知表を開いてみると

通知表は

「たいへんよい」
「よい」
「もう少し」

の三段階評価。

開いてみると、ほとんどが「よい」の中に「たいへんよい」と「もう少し」がチラホラ。

うーん、国語、「言葉や文字を正しく使い、形を整えて書く」が「もう少し」。。。
つまり字が汚いってことかー
いつも漢字ノート直されてばっかだもんなぁ。。。

「ねぇ、コウタ、やっぱ字をさ…」

と言いかけたのが先か、肩越しに覗いていた長男が

「ねぇねぇ、『たいへんよい』のところ読んで(ニコニコ)」

と嬉しそうに言ってきました。

そのとき、ハッとしたのです。

 

短所をさがしていたわたし、長所にしか目がない長男

子どもの「よいところ」を伸ばしたいと日頃思いながら、通知表では「わるいところ」を探していたわたし!

逆に長男は、「よいところ」にだけ興味津々。

言われた通りに「たいへんよい」の項目を読み上げると、嬉しそうにニヤニヤ、体をくねらせ、ん?照れてる?なにこの子、すごいおもしろい。

所見欄にも「よいところ」がたくさん書いてあったのですが、読み上げるうちにどんどんどんどん自信がみなぎっていくようすが肩越しから伝わってきました。

最後の一行の「丁寧に取り組むようにするともっと伸びるよ」という内容のところでは「うるせぇっ!」などと言いながら(最近、ほんと口が悪くて・泣)、全体的にはとっても満足げでした。

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98点で怒られた

突然、昔話になっちゃうけど(!)

わたし自身は子どもの頃、とっても優等生でした。
勉強も運動もよくできて、生活態度もよく、もちろんノートだって丁寧。

親に聞いても、「育てるのに苦労したことはない」「勉強のことで何か言った記憶がない」と言われるほど。

そんなわたしだけど、すごく自信満々だったか?というと、ちがいました。

 

中学1年の時、社会科の期末テストが98点でした。
1問だけ間違えちゃって98点。
たしかに悔しかったけど、よくやったなー、仕方ないかーと自分では思っていました。

でもそのときの三者面談で担任の先生から言われた言葉は衝撃でした。

 

「98点が取れるなら、なぜ100点が取れないのか?」

 

がーーーん。

よくできたと思っていたけど、
98点じゃダメだったんだ。
満点取れないと意味がないんだ。

がーーーーーーーん。

 

母は帰り道に、「なんであんな言い方するんだろう!」と怒ってて、気にするなと言ってくれたけど、今でも思い出してブログに書いちゃうほど(!)わたしには衝撃的でした。

 

そしてダメだし上手さん誕生

母の言う通り、あんまり気にしなければよかったけど、素直だったわたしはとても気にしてしまいました。

完璧じゃないと認められない。

と、このときわたしの中のどこかに刻まれてしまったのかもしれません。

「できてる大部分」より「できなかった一部」に目が行くようになったのもこれがきっかけだった気がします。

その思考はわたしに染み付いてしまって、ある場面では向上心を生む方向にはたらいたけれど、どこまでがんばっても自分にOKを出せない、ダメだし上手になっていきました。

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大人になるにつれいろんな人や本に出会うなかで、ダメだし上手な思考に気付いて、これはいかん!変えよう!と思うのだけど、染み付いてしまった思考はなかなかにやっかいですね。子どもの通知表を見るというこんな場面でふっと湧いてきてしまうとは。

そんなわたしでも、他人に対しては「よいところ」を見つけるのが得意だと自負していて、職場では「ナカジマは誉め上手で、後輩をやる気にさせるのがうまい!」と言ってくれる人もいます。

しかし、対息子となると他人よりは近い存在、自分を見るような目で見てしまうところがあるのでしょう。

 

「できてる部分」にフォーカスしよう

わたしの目の前には、「できてない部分」より「できてる部分」に自然とフォーカスできる人がいる。

そしてなんだか自信満々。

自分の子どもながら尊敬してしまいます。

 

同じ結果ならば、「できてる部分」にちゃんとフォーカスしてあげよう。

 

長男の通知表からまたひとつ学ばせてもらいました。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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