最大3時間のロングプランは長すぎでは?
こんにちは。家族写真の出張撮影サチカメ!のなかじまさちこです。
家族写真の出張撮影サチカメ!では、現在、ショートプラン(1〜1.5h)、ロングプラン(2〜3h)の2プラン展開としております。
一般的に「出張撮影」というと1時間をひとつの単位としているところが多いようです。
なので2時間、3時間と言われると「長すぎでは?」という印象を持つ方も多いかもしれません。
でも私は、ロングプランも決して長すぎるものではないと思っています。
ロングプランだからこそ撮れる写真
たしかに、1時間もあれば十分にいろんなバリエーションで撮影できます。
しかし一方で、3時間のロングプランだからこそ撮れる写真というものもあります。
例えばこんなシーン。
撮影の指示と指示の合間のふとした瞬間。自然に発生した会話ややり取り。素の表情。
こういったオフショット的な写真も、1時間の短い時間内で絶対に撮れないか?と聞かれたらそんなこともなくて、撮れることもあります。ただ、確率は低くなります。
逆に3時間あったら必ず撮れるか?と聞かれたら、100%とは言えないけれど、撮れる確率は高いと言えます。
ロングプランだと、途中で移動時間を挟んだり休憩時間を取ることも多いですので、カメラを向けられていない(と見せかけていつでもシャッターチャンスは狙っています)時間も発生します。
そんなときに意外といいシーンが生まれたりします。
それに、やはり時間をかけただけお互いの緊張も溶けます。時間が経つにつれてある意味フォトグラファーの存在感がなくなってくるのだと思います。
カメラを向けられていることに意識をしなくなれば、自然と表情も和らぎます。
私の経験上、1時間だとやっと馴染んできた頃に終了!ということが多くて残念だなぁっていつも思っていたんです。
ロングプランを導入してからはそういうことはなくなりました。
「時間」が生むもの
実は、パパッとコンパクトに1時間にまとめて、絵になるカットを撮っていくことをしていた時期もありました。
撮影計画を立てて、手際よく。
それはそれでお客様には喜んでいただけていたと思います。
でも私自身はなにか物足りなかったんです。
もっとじっくりゆっくりと距離を縮めながら撮影していきたい。
ときには距離を置きながら、お客様と一体になりながらも観察者としての目も保ち、自然と生まれる限りなく素に近いシーンが訪れた瞬間にすかさずシャッターを切る。
私が撮りたいスタイルで撮りたい写真を撮るためには、ある程度の「時間」が必要でした。
私自身が初対面の人とあまりガツガツと仲良くなっていけるタイプではないので、そのための「時間」でもあります。(私はあまりわーわー積極的に盛り上げるタイプの人ではありません。)
一緒に過ごす「時間」の長さが生むものが確かにあると感じています。
私が撮りたい「日常」シーンにも時間は必要
お宮参り・七五三といった節目の行事での撮影依頼が多いけれど、私が一番撮りたいのは「日常」のシーンです。
朝の寝ぼけ眼な子どもたちや、朝夕の送迎のようす、あ風呂上がりのほかほかの体、絵本の読み聞かせをしているところ、離乳食をあげているようす、、、
そういった日常なかに入り込みながら写真に収めていきたい、そういうところに呼んでもらえるようなフォトグラファーになるのが理想です。
もしそうなった場合、「時間」は長ければ長いほどいいのかもなと考えています。
どんな写真を残したい?
あなたはどんな写真を残したいですか?10年後、20年後の未来に見返したくなる写真ってどんなものでしょうか。
そんなことを考えながら、フォトグラファーを選んでみるといいかもしれません。