勝負派?確実派?お小遣いの使い道の違いから考える「結果」と「プロセス」
「よっしゃーーーーー!!!」「うぉーーーーーー!!!!!」
人混みから聞き慣れた声の雄叫びが聞こえてきた。
両手で抱えるほどの大きさのラジコンカーを手にした長男だ。
「見てっ!見てっ!ママ!これ!これ!」
あなたの靴底にはバネがついてるんですか? と聞きたくなるほど、身体が跳ねてしかたないようだ。
今年の初詣の風景。
我が家の初詣
我が家は毎年、歩いて行ける距離の近所の神社に初詣に行く。
初詣にあわせて、参道にはずらーっと出店が並ぶのも見慣れた景色。
子どもたちにはそれぞれにお小遣いをあげて、金額内で好きなように使っていいシステムにしている。
「最初にお参りしてからだよ」と言っても、参道を歩く子どもの目は右に左に泳いでいる。
大混雑の中、なんとかお賽銭箱の前までたどりつき、パンパン!とお参り。
邪魔にならない場所に移動して、今年は一人800円ずつ渡した。
勝負師!長男
長男と長女はまったくお金の使い方が違うのがおもしろい。
長男は俄然バクチ系。射的やら缶倒しやらくじ引きやら。
豪華商品に惹かれ、本気で当たるんだと信じてトライする。
でも毎年結果はご想像の通り。
さらなるお小遣いをほしがり、怒られる、というのもまた見慣れた景色だ。
でも今年の彼は違った。
慣れない鉄砲で勝負する射的はやめて、得意なボール投げが活かせる缶倒しに的を絞って勝負。
2回の挑戦で、見事、2番目に良い賞品をゲットしたのだった。
「これぜったい1万円くらいするよね?? 5千円かな…3千円かな…。でも800円が3千円になったとしてもすごいよね!!!」
大興奮である。
帰り道、すれ違う参拝客の何人かが、「おみくじか何かで当てたのかしらね〜(ニコニコ)」とあたたかい目で見ていた。
慎重派!長女
一方の長女。こちらは慎重派。
確実に品物をゲットできる「スーパーボールすくい」を今年も。(失敗しても何個かはくれるものね)
そのあとは何に使うのかな? と思って見ていると、出店では使わず、神社を出たところにある駄菓子屋で大量のお菓子を買っていた。
食べ物を買うにしてもお祭り価格のものには手を出さず、駄菓子屋で確実にほしいものを買うとは!
長女はこれでご満悦。
見えてるのは「結果」大事にしたい「プロセス」
同じ屋根の下に暮らし、同じ釜の飯を食っている二人だけど、本当にまったく考え方も行動も違っておもしろい。
わたしはどちらかというと確実派の長女と考え方が近いかな。
さらに言うと、何も買わず「お小遣い」として貯金箱に入れてしまうかもしれない。
例年は残念な結果に終わるから、呆れられて終わる長男だけど、こうして結果を出すと一転、尊敬の眼差し!となってしまう。
本当はチャンレンジしたこと自体を讃えるべきなのかもしれないけど、やっぱり人間見えているのは「結果」なんだなと思った。
これからも長男は何事にも勝負をかけてくるのかもしれないし、長女は確実な道を選んでくるのかもしれない。
そのときどきによって「結果」はさまざまだろう。
だけど、そのときに「結果」ばかりに引っ張られずに、「選択」したときの気持ちや覚悟やプロセスをきちんと見届けてあげるようにしたい。
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ちなみに、このラジコンカーは単三電池を8本も使う!ひょえ〜!