フォトグラファーになる、と母は言った。そのとき息子は…。

今月から働きかたを変えるにあたり、

子どもたちにも改めて説明をした。

3人が食卓について夕ご飯を食べ終え、談笑している時間。

「ちょっとキミたちに話しておきたいことがあります。聞いてくれる?」

と持ちかけてみた。

「母はフォトグラファーになります」

次男はもちろんなんのこっちゃわかっていない。

上二人は少し不安げに視線を泳がせながら、なになに?なにが始まるの??という様子でお互いの表情を確認し合う。

「ママは、今の会社に行くのは明日で終わりです。」

えー!!じゃあお家にいるの!?学童は!?と騒ぎ出すのを一旦しずめて続きを話す。

「わたしは、10月からお仕事を変えます。
今は、銀行のシステムをつくるお仕事をしているよね。だけど、今度からは写真のお仕事をします。」

二人は目をまんまるくして、真剣な表情で話を聞いている。

「今までもときどき写真を撮っていたけど、ママの写真で喜んでくれる人がたくさんいるから、今度からはそれをお仕事にしようと思う。」

それから、土日に仕事が入る可能性が増えること、お迎えの時間が不規則になるかもしれないこと、でも今まで通り保育園や学童には通えるようにしっかり働くから安心してね、という話をした。

話を進めるうちに、二人の顔はなぜだかニヤニヤ。

「はやむかえがあるかもしれないの!?やったー」

「土曜学童は◯◯くんと◯◯くんがいるんだ!いえーい」

思いの外、変化を楽しみにしてくれているようだ。

カメラ教えてね

話を終えたあと、二人はそれぞれに今聞いたことを反芻し、心に留めてくれたように見えた。

長男がふと、こんな嬉しいことを言ってくれた。

「今度時間があるとき、オレにもカメラ教えてよね!」

ちょっと改まった感じで、肩をすぼめて。

わたしにはそれが最大の応援歌に聞こえた。

それから本当にわたしのカメラを持ち出す頻度が上がった。

こういうふうに、子どもと時間を共有できることがすごく嬉しい。

自分の真ん中の部分と、仕事と、家族とが、やっと一本につながった気分。

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送別の品をいただいた中で一番びっくりしたのが「焼き芋」!

受け取ってみたらほんのりあたたかくて^ ^

子どもたちと奪い合いながら(笑)、おいしくいただきました。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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