言葉を介さないコミュニケーションの尊さを感じた仙台での日常撮影
こんにちは。家族写真の出張撮影サチカメ!のなかじまさちこです。
昨日は仙台で撮影でした。
新幹線を降りると、仙台の空気は東京に比べてツンと冷たく、「ああ違う土地に来たんだな」と感じました。
撮影の内容は「日常写真」です。
サチカメ!の日常撮影プラン「写真で残す、いただきますの風景」は、家族の食事の時間を中心に、その前後の日常の営みをドキュメンタリータッチで記録し、フォトブックにまとめる、出張撮影サービスです。
ママと1歳4ヶ月の男の子のランチタイムにおじゃまして、二人のやり取りを淡々とドキュメンタリータッチで写真に収めていきました。
言葉を話せない時期のコミュニケーション
このくらいの月齢のお子さんの撮影をしているといつも思うことなんですが、言葉を話せない時期のコミュニケーションって尊い。
お子さんの方はまだ「パンパン(=パン)」「なな(=ないない、片付けるの意)」など、言葉というより「音」を発しているという段階。
にも関わらず、二人の会話が途切れる時間がないことに感動しました。
子どもが大きくなり会話ができるようになると、それはそれで面白いこともたくさんあるのですが(毎日ニヤリの連続です)、一方で「言葉」に頼ったコミュニケーションに陥りがちだなぁとも感じています。
ついつい「耳」だけに頼ったコミュニケーションになっていくんですよね。
目も合わせなければ顔も向けない、なんなら背中を向けて、何か他の作業をしながらの「ながら会話」をしてしまっていること、小学生以上のお子さんをお持ちの方は心当たりがあるのではないでしょうか?
実はわたしもその一人で、それについてはほとんど無自覚になっているほどでした。
だけど、日常撮影の中で、1〜2歳前後のお子さんと親御さんとある程度の時間を一緒に過ごす中で、言葉を介さない全身全霊のコミュニケーションを目の当たりにし、それはそれはガーーーンと頭を殴られたような衝撃を受けたのです。
初めてそれを感じたのが、このときの撮影です。
このとき以来、なるべく目を見て、体を向けて、言葉の裏にある「言葉にならない本当の気持ち」に思いを馳せながら子どもたちの話を聞くようにしています。
それでもやっぱりついつい、「耳」だけになってしまうんです。難しいですよねぇ。でもできなくても、心がけだけは忘れずにいたいなと思います。
一人の人間として尊重すること
「日常撮影」をさせていただくにあたっては、事前にいろいろとヒアリングをします。
その中の一項目として、「子育てで大事にしていることは?」とお聞きしているのですが、今回のお客様は「一人の人間として尊重すること」と答えてくださいました。
これは本当に大事なことだし、私自身もこれまですごく意識して子どもたちと向き合ってきたので、共感しました。
実際に撮影に入ってみると、やり取りの中にもそれが随所に現れていて。
たとえば「自分でやってみたい」という気持ちを尊重して待ってあげたりとか。
そんな親子の関係性も写真にとらえられていればいいなと思います。
今回は、「日常写真」という私が一番撮りたい分野で、遠くから呼んでいただき、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
サチカメ!の日常写真プラン「写真で残す、いただきますの風景」、年内はモニター価格で受付中です。撮影は年明けでもOKです。
ぜひご検討ください。