4つの撮影モード。あなたはどれを使う?

カメラには「撮影モード」がいろいろついています。

だいたい右肩か左肩のダイヤルで選べるようになってるんじゃないかと思います。

「M・A・S・P」などのアルファベット、入門機では「風景、ポートレート、マクロ・・・」などが付いています。

今日は、そんな撮影モードの種類と、わたしが普段どれを使っているかというお話です。

撮影モード4種類

どの一眼レフにも付いていると思われるのが、

  • マニュアル
  • 絞り優先オート
  • シャッタースピード優先オート
  • プログラムオート
  • の4つです。

    カメラメーカーによって、AがAvだったり、SがTvだったり、もしかしたら他の書き方もある?のかもしれませんが、この4つのモードは備わってるはずです。

    それぞれのモードは、「絞り」と「シャッタースピード」を「カメラが決めるか」「撮影者が決めるか」の違いです。

    「絞り」と「シャッタースピード」は「露出」(光の総量・明るさ)決めるキーとなるものたちでしたよね。

    その2つともを撮影者が決めるのが「マニュアルモード」。

    絞りを撮影者、シャッタースピードはカメラにお任せなのが「絞り優先オート」。

    逆に、シャッタースピードは撮影者、絞りはカメラにお任せなのが「シャッタースピード優先オート」。

    最後に、どちらもカメラが決めてくれるのが「プログラムオート」です。

    絞り優先オート

    ◯◯優先オートって最初はとっつきにくくないですか?

    わたしは名前を聞いただけではピンときませんでした。

    絞りとシャッタースピードの数字はランダムなようで実は法則性があって、一方が決まって、出したい明るさが決まれば、虫食い算の空欄を埋めるようにもう一方の値が決まるんですね。

    絞り優先オートを例に具体的に説明しますね。

    上の図で、出したい明るさ(露出)は決まっているとします。

    絞り優先ということで、絞りは撮影者が自由に決められます。

    最初はf5.6にしましたが、もっとぼかしたいな〜と思ってf4.0に、もっともっとぼかしたいな〜と思ってf2.8にしてみます。

    f値の数字が小さくなるほど取り込む光の量が多くなりますので、その分シャッタースピード(光を取り込む時間)を短くしないと明るすぎの写真になってしまいます。

    そのシャッタースピードの調整をカメラの方で勝手にやってくれるのが「絞り優先オート」なのです。

    次の例です。

    今度はぼかし具合はf4.0くらいがちょうど良いなと撮影者が思っている場合です。

    でももうちょっと明るく(暗く)したいなぁと思いました。

    そこで露出補正ボタンを+1(ー1)方向に補正します。

    写真は明るく(暗く)なりましたね。

    そのときカメラ内部でやっているのは、シャッタースピードを遅く(速く)することで光の量を調整しているのです。

    なんとなく、イメージがつかめたでしょうか。

    マニュアルモード

    マニュアルモードではすべて撮影者が決めますので、絞り優先オートでカメラが調整してくれてたシャッタースピード部分を撮影者の方で調整します。

    もっとぼかしたいな〜と絞りを開けた分、シャッタースピードを速くしたり、

    ぼかし具合は変えずに明るくしたいな〜と思ったらシャッタースピードを遅くします。

    でもこれも、絞りを3段階開けたら、シャッタースピードは3段階速くする、、、といった具合に法則性がありますので、実はそれほど難しくなかったりします。

    サチカメ的おすすめモード

    わたしのオススメは何か?ということですが、ここでは、「屋外で子どもが遊んでいる様子を撮る」ことを前提にお話ししていきますね。

    撮るものやシチュエーションによって、ぜんっぜん違ってきますので、注意です。

    わたしは、まずは「絞り優先オート」で撮ってみるのがいいんじゃないかと思っています。

    もちろんマニュアルを使いこなせればいろんなことが一気に解決するのですが、そこに抵抗を感じてカメラを持ち出せないようになるくらいなら「絞り優先オート」でまずは撮ってみるというのが大事です。

    あ、せっかく一眼レフを買ったのだから、プログラムオートではもったいないですね。これはなしで。

    絞り優先かシャッタースピード優先かですが、屋外では太陽の光が十分にある場合がほとんどだし、背景をボカして撮りたい場合がほとんどだと思うので、「絞り優先」が向いています。

    あとはシャッターチャンスはいつ訪れるかわからないので、「今だ!」と思った瞬間にシャッターを切れることも、子どもを撮る上では重要なポイントです。その点でまずは「マニュアル」より「絞り優先」を推します。

    撮影回数を重ねてくると、だいたいのシャッタースピードの察しがついてくるものらしいですが、普段から相当意識してないと身に付かないですし、時間もかかります。

    ちなみにわたしはまだまだです。

    まずは一枚撮ってみて、「あ、暗すぎた、、、シャッタースピードを、、、」なんて調整をしてから、本撮りをします。

    子どものスナップを撮る上ではそんなことしてたらもう別の関心へ移っていたりします。

    なのでわたしは、普段、子どもたちと出かけるときに提げているミラーレス機は瞬発力を重視して、「絞り優先」にしています。

    まとめ

    まずは、撮ることへのハードルを下げる意味と、瞬発力重視という意味で「絞り優先」で撮ってみてはいかがでしょうか。

    そのときぜひ撮れた写真のシャッタースピードを見ておいてくださいね。

    「マニュアル」も実はそんなに難しくないので、チャレンジしたい人にはぜひオススメしたいです^^

    中島佐知子(サチカメ)

    田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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