夫婦は対等で尊重しあえる関係でありたい。

昨日は夫が年休を取り、次男の看病を代わってくれたので、わたしは仕事に行くことができた。

さらっと書いてみたけど、これは我が家にとって珍しいこと。

わたしは当然のように昨日も看病をするものだと思っていて、在宅勤務に切り替えさせてもらおうか、などと考えていたくらいだから。

「年休取るよ」「さすがに仕事行きたいでしょ?」

とLINEで送られてきたときには目が飛び出そうになった。

(貴重な年休なのに…)
(わたしなら在宅勤務にできるし…)
(病気の子をおいて仕事に行くのは忍びない…)
(経過がわかってるわたしが看るべきでは…)
(引き継ぐより自分でやっちゃう方がなにかと楽…)

いろんな思いが錯綜した。無意識に夫に任せられない理由を探していた。

そのことにハッとして、わたしの本当の望みは何だろう??と、短時間で一生懸命考えた。その結果、

「病気で心細いときに側にいてやりたい」
「(2日間も家にこもっていたので)外に出て仕事がしたい」

という気持ちだということがわかった。

側にいてやる人は、子どもにとってはわたしでも父親でもたぶんどちらでも大丈夫。ならば、わたしは仕事に行こう。家のことは夫に委ねてみよう。

結果的に、夫に任せてみてなんら問題がないどころか、わたしが一日家にいる時よりもよっぽど家の中が整っていたくらいだ。

いつも行ってる小児科が突然の休診だったので、自転車を走らせ、ちょっと遠いところまで受診しに行ってくれた。その行き帰りで消防車や救急車を見た!と次男はうれしそうに報告してくれた。

わたしでは気が回らない、でも「あったらいいな」というグッズを買い足してくれていたり、あったかいお風呂とご飯を用意してくれていたり、洗濯物がたたまれていたり。

家に大人がもう一人いることで、わたしは具合が悪い次男のお腹や背中をさすってあげることもできた。

一日委ねてみて本当によかった。

我が家はお薬手帳に経過をメモしているのだけど、それもちゃんとやってくれていた。

話を聞き、さらに記録を見て、一日の様子が想像できると安心できた。これでもし翌日、夫がいなくてもちゃんと引き継げる。

これもコミュニケーションだと思った。

現実的には育児についてはわたしが担う割合が多いけれども、いざというときには夫でもそれを担うことができる。わたしの仕事のことも尊重してくれている。

わたしは、夫婦は常に対等で、お互いの仕事やそれ以外のことについても尊重しあえる関係でいたいと思っている。

だから、その理想の姿にひとつ近づけたような気がして、自分の中で大きく満たされるものがあった。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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