写真を納品する瞬間のドキドキ。小さくても心のこもった仕事を世に送り出す。

今月から本格的に「仕事として」撮影をさせてもらっている。

昨日はちょうど納品作業をしていた。

撮る人と選ぶ人

写真を選ぶときは意外と冷静な自分がいる。

撮る人と選ぶ人は別、という感覚。

撮る人は、自分の写真がぜったいいいと思っているし(その自信がないと撮れない)

苦労して撮った写真に思い入れが強くなってしまったりと

客観的に判断することができない。

選ぶ人は、その時の状況を知らないから

出てきたモノで判断する。

はい構図ダメ、目をつぶってる、ブレてる、ピント甘い、、、、

さっさっと判断していく。

良い点、悪い点は自分の中に蓄積し、「撮る人」へ渡していく。

これなら納品できるというモノを決めたら一枚一枚丁寧にレタッチ。

全体としてのトーンもそろえるために、何度もスライドショーで確認する。

また修正。

よし!これなら!というモノができあがり、最終チェックの段階では「やっぱいいなー!」と自画自賛の嵐(笑)。

それは自分の中の「撮る人」だったり「もしお客さんだったら」の自分だったり、いろんな角度から見てOKを出す。

納品する瞬間のドキドキ

そしていざ納品!という段階になると、もーめちゃくちゃドキドキと緊張する。

今までも仕事として自分が作ったものを世に送り出すということをしてきた。

銀行でSEとして働いてきたので、送り出してきたものの規模はめちゃくちゃ大きい。

わたしはその中のほんの一部の修正で関わった程度なんだけど、それでも毎回本番リリースではちょっぴり緊張した。

いまは、「写真を数十枚納品する」という、銀行のシステムに比べれば規模の小さい仕事。

だけど世に送り出す時のドキドキは倍じゃすまないくらいデカい。

前職のときは、ただ「開発をする人」として関わっていたわけだけど、

いまは「撮る人」「選ぶ人」「レタッチする人」、もっと言えば撮影前の段階から「営業する人」「お客さま対応する人」「ロケハンする人」「機材チェックする人」、、、

いろーんな角度から持てる力を総動員して納品へ向かっている。

納品したものの評価は、良くも悪くもぜんぶ自分にくる。

そりゃあ、ドキドキも大きくなるよね!

小さくても心のこもった仕事

写真を仕事にしていこうと決めたとき、これだけは!と自分で決めたことがある。

それは「一つ一つの撮影に心を込めること」。

なーんだ、そんなの当たり前じゃん!って思われるかもしれないけど、その当たり前のことを貫きたい。

毎回毎回の撮影に心を込めることはもちろんのこと、これ以上受けたら「こなす」仕事になってしまうという限界を自分の中で知っていくのも一つだと思う。

そうやって、ちゃんと心のこもった作品を世の中に一つでも多く送り出していきたい。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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