「自分の軸を持ちながら受け入れる、そこが写真の面白さ」川島小鳥さん
好きな写真家さんが何人かいます。
その一人が川島小鳥さん。
「未来ちゃん」で有名ですね。
先日、美術手帖という雑誌で川島小鳥さん特集が組まれていたので買ってみました。
その中でグッときたフレーズがあったのでご紹介します。
写真は自分の世界を追いかけるだけではなく、出会った人との間に生まれるもの。
だからいつでも予想できない新鮮さがある。
自分の軸を持ちながら受け入れる、そこが写真の面白さだと思います。
わたしの軸
わたしは人物写真をよく撮るので、やっぱり人との出会いがなければ成立しない世界です。
ましてや相手は「子ども」であることが多い。
プロのモデルさんであれば、もしかしたらこちらの指示通りにポーズを決めてくれるのかもしれないけれど、子どもはポーズどころかその場に止まっていてくれるかもわかりません。
でもわたしがしたいのは、子どもにバチっとポーズを決めさて撮ることではなく、子どもの素のおもしろさをそのまま写真に収めること。
ただそのときも、「構図的に美しい」ものであることは大切にしていて、「この位置にきて、なにかおもしろいことしてくれたら嬉しいな」と思いながら待っていて、もしきたら撮る、というスタンスです。
小鳥さんの言葉に当てはめるなら、
構図の美しさを大事にするという軸を持ちながらも、そこで起こることは受け入れる
ということでしょうか。
(撮影会などお仕事として撮るときはまた別で、構図的に美しいと思える場所に移動したり、立ち位置や目線などもお伝えしています。でもガッチリこう!と決めてかかることはせず、撮られる方のお気持ちやそのときの状況を見て、ゆるく構えています。)
子育ての場面でも
子育てをしていても日々感じることなのですが、ほんとうに自分の思い通りにいかないことの多いこと多いこと!
独り身だったころはぜんぶ自分が思うように動けていたのに、子どもがいると予定通りにいかないことばかり。
それがストレスに感じてしまうとほんとツラい世界です。
子育ての場面でも、「自分の軸を持ちながら受け入れる」というスタンスはとっても有効です。
子育て歴8年のわたしでさえ、気をつけていないとすぐに子どもを100パーセントコントロールできちゃう気がして、思い通りにならないことがストレスになってしまうのですが、
いや待てよ?写真の場面ではどう?思い通りにならないこと、偶然性をむしろ楽しんでない??
そんなふうに考えてみることで、立ち戻ることができるのです。