世田谷の「こめこめカフェ」へ行ってきました。ワイワイ大勢で食卓を囲む時間の豊かさ。

地元のおばあちゃんの手作り料理が食べられる場所があるということで行ってきました。

東急世田谷線の世田谷駅から歩いて7、8分の住宅街に「こめこめカフェ」はあります。

こめこめカフェ入り口

米村よね子さんというおばあさんの自宅で、よね子さんが手料理を振る舞い、近所の人たちが自然と集まってくる場として昔から愛されてきました。

その営みが2年前に区の地域共生のいえづくり支援事業に認定され、現在は「こめこめカフェ」として毎週水曜日に運営されています。

参加費は一人500円。食後のコーヒーをいただく場合はプラス100円。

 

12時くらいから続々と人が集まってきて、総勢15、6人になったでしょうか。

お料理も次々とテーブルに運ばれてきました。

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季節柄、メインはぼたもち。あんこはもちろん手作りです。

その他、けんちん汁、サラダ、長芋の酢醤油仕立て、菜っ葉のおひたし、酢の物、納豆、、、などなど、よね子さんやスタッフのかたの手料理はどれもこれも本当に美味しかったです。

 

お食事の後は、いつもちょっとしたイベントがあるそうで、私たちが訪れた日は自称八王子のPR大臣というおじさまによる八王子の話と朗読が行われました。

Processed with VSCOcam with f2 preset八王子にはその昔お城があったとか、朗読も数種類のジャンルの小説や小噺からいろいろ読んでいただきました。

 

友人ふたりとそれぞれ赤ちゃん連れで訪れたのですが、普段はお年寄り以外の利用はないようで、最初は驚かれました。

でもみなさんとても歓迎してくれて、「あなたたちのおかげで、今日は平均年齢が30歳くらい下がったわ!」と何度も言われました。

 

食事中は「ゆっくり食べなさい」と代わる代わる赤ちゃんを抱っこしてくださったり、「本当にかわいい」「いい子ねぇ」と目を細めてくださったり、そんな様子を見ているとこちらもとても嬉しくなります。

普段の平日家にいるときは、赤ちゃんと二人きりでシーンとした中、食事とも言えない食事をとることが多いので、こんなにたくさんの人と一緒に会話をしながら食事できることが(しかもご飯はめちゃくちゃ美味しいし!)本当に幸せでした。

折り紙の兜と鯉男の子の赤ちゃんがいたからか、工作が得意な方がささっと兜と鯉を作ってくださりました。

初対面で、名前も知らない私たちに本当に良くしてくだって感激です。

 

 

入れ替わり立ち替りでたぶん20人くらいの人が出入りしていたけれど、わいわいおしゃべりを楽しむ人もいれば、ただもくもくと食事をしている人もいて、それぞれが心地良いように過ごしているのが印象的でした。

皆さんの会話の中にときどき「○○さんは今日どうしたんだ?」と、来てない人の安否を気遣う言葉があったりします。デイサービスは嫌だけどここには来る、という方もいらっしゃるみたいでした。

自分は老後どうしていたいかを考えると、こうやってご近所のあたたかいつながりの中で時間を過ごせるというのは幸せなことだろうなと思いました。

ただ、このようなつながりも一朝一夕にできるものではないんですよね。「こめこめカフェ」も、25年以上の営みがあってのもの。今から少しずつでも地域との関係をはぐくんでいくことは大事だなぁと感じました。。

いつか「こめこめカフェ」が、私たちと同世代の人たちも多く訪れる場になったら素敵だと思います。

 

◆こめこめカフェ
世田谷区弦巻1-37-10
毎週水曜日11:00〜15:00

 

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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