わたしの10分間リフレッシュ法。写真を見ながら子どもをスケッチ。

『我が子を描こう』上手い絵よりいい絵を目指すスケッチ会に参加したことは別ポストで書いた。

ワークショップの時間内では長男のスケッチができなかったので、自分への宿題としていた。帰ってすぐにはできなくて、ずっと心に引っかかっていた。それで、ワークショップから二週間くらい経ったある日、描いてみることにした。

これが、その時の絵。細めの筆ペンで描いている。絵だけ見ればそこそこ上手に見えるけど、写真と並べてみると「顔の角度が違うなぁ」とか「頭の形も違うなぁ」とか、いろんなことに気がつく。「もっと上手く描きたいなぁ!!」という気持ちがむくむくと湧いてくる。

家には水彩絵の具がないので、スケッチだけで終了。これだと、10分くらいしかかからない。でも、グッと集中したその10分間で頭がクリアになる感覚を再び感じることができた。これは面白い。また描いてみよう!

それから二日後に描いたのがこちら。登場人物が二人になると、二人の大きさのバランスとかがむずかしくなることを痛感。でも二人の表情がいい感じに描けた気がする。これは10分以上かかったかなぁ。

勢いづいて、また翌日にも。これは、ソフトクリームのうねうねが一番難しかった!

しばらく間をおいて、今度は末っ子を描きたくなった。長男が一時期ボクシングを習っていたんだけど、両手には兄のグローブをはめて、両足には兄の上履きを履いて、すべてが大きすぎるの図。自分ではめといて身動きが取りづらく、ちょっと困ったような顔をしているのが面白すぎる!

この時は、太めの筆ペンと、影の部分をグレーの水性ペンで色付けしてみた。

「こどもらしさを出すために、ほっぺに赤を入れるといい」とワークショップでアドバイスいただいていたことを思い出し、赤を足してみた。水彩絵の具と違って、ペンだと濃くくっきりなってしまって、ちょっと理想と違う感じ。

今度は娘を描きたくなった。この表情が最高!このときは、手の長さのバランスを取るのが難しかった。ソフトクリームを持ってる方の腕が長い気がする〜。

前から撮りためている「寝ちゃったよ」シリーズ。「でんしゃをみにいく!」という熱烈なリクエストがあって、重い腰を上げて電車が見えるスポットまで出かけたのだけど、着いたら寝ている。。。というあるある。この絵の時は、横に傾けた顔を描くのがめちゃくちゃ難しかった!紙を90度傾けないと描けなかった。

これが一番最近描いたもの。父に肩車をしてもらっている次男。パーツパーツは結構上手く描けている気がするのだけど、体の前のめり加減とか、顔の傾き加減とかが微妙に違うなぁと、描き上げてから気がつく。奥行きとかがうまくとらえられていないんだろうな。

スケッチという時間

スケッチしている時間というのはとても静かだ。全体を見て、細部を見て、また全体に戻り、描き上げていく。描きたいところだけ描く。線を一本足すかどうかも自分で決める。まだまだ上手くは描けないけれど、上手く描く必要はない。でもどうやったらもっと正確に描けるかをどうしても考えてしまう。むくむくと向上心が湧き上がる。そうそう、わたしってこういう性格だったよな、と笑ってしまう。

だいたいいつも10分間と決めて描いているが、その10分間というのがちょうどよく、わたしにとってリフレッシュになっている。家事でも育児でも仕事でもない時間。一人で集中できる時間を持つということは大事だなぁと改めて感じる。みんなで描くのもよかったけど、一人で描くのもいい。

またひとつ、好きなことが増えた。それが何よりもうれしい。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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