働き方を変えた理由。季節を感じながら生きたい。

去年の今頃考えていたこと

10月から働き方をガラッと変えて、早1ヶ月半が経った。

12年半勤めた会社を退職したので、喪失感とか、もしかしたらあるかな?と考えなくもなかったけど、今のところ大丈夫そうだ。

去年の今頃は、秋晴れの空を見上げながら、また、日に日に色づいていく木々を眺めながら、

「外はこんなに晴れて、紅葉もキレイなのに、一日中ビルの中でいったい私はなにをやっているんだろう?」

と考えていた。

システム開発という職種上、セキュリティが厳しく敷かれた環境だったし、

お昼もお弁当を持っていくか食堂で買っていたので、朝来ると夕方帰るまで一回も空を見ない日もざらだった。

「こんな晴れた日に公園に行ってたら、いい写真がいっぱい撮れそうだな〜」

しょっちゅう、そんなことを思っては、

「でも今はここで任された仕事がある。子育てとの両立を応援してくれる環境もある」

と自分を奮い立たせていた。

環境は自分で選ぶ

一方で、「この環境は自分で選んでいるんだ」ということも常に言い聞かせていた。

就職した動機がどうであれ、産休育休を取った理由がどうであれ、今自分は自分で選んでここにいるんだと、言い聞かせていた。

誰のせいでもなく、自分で選んでいる。

そう思うことで、「違う環境に行くことも自分で選べる!」と思いたかったのかもしれない。

季節を感じながら生きたい

「写真を仕事にしたい」の背景には実はいろいろな思いがあって、そのひとつに「季節を感じながら生きたい」というのがあったのは大きい。

一日中ビルに缶詰めの生活は、わたしの魂が喜んでいない気がしたのだ。

かくして今は去年とはまったく違う環境にいるわけだけど、出張撮影で昼間から外に入れることが本当にうれしい。

朝日から夕日までいろんな太陽の光を浴び、風を感じ、落ち葉を踏みしめ、刻々と移り変わる光と陰を見極めながら最高の写真を撮る。

それが「仕事」となっていることの喜び。

もちろん、「仕事」となることでのプレッシャーもあるのだけど、それをも上回る喜びである。

この喜びが写真に現れていたらいいなと思う。

この生活を一日でも長く続けらるように、今できることをひとつひとつ丁寧に積み重ねていきたい。

中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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