娘と銀ブラ。

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娘と銀座をブラブラ(銀ブラ?)

都内に住んでるけど、銀座とか新宿とか渋谷とか、人がわんさかいる街に子どもを連れていくことってあんまりない。

こういう場所に行きたい時ってたいていなにか買いたいものや済ませたい用事があるときだったりする。それなら一人で行けるときにサクッと済ませてしまいたいと思ってしまう。

それに子どもにとっては決してオモシロイ場所でもないだろうし。大人の都合で連れ回してしまうのは申し訳ない。子どもは公園で遊んでる方が数倍生き生きできる。現に、このとき娘は銀座で「公園はないの?」と公園をさがしていた。

 

そんな考えの私が半日くらい悩んでやっぱり行こう!と決めた行き先は、自分や知り合いが出展している写真展(PHaT PHOTO 秋の文化祭)。

娘(と次男も)を連れていくと静かにじっくりと鑑賞できないことはわかっていたけど、結論から言えば娘と見に行けて楽しかった。

良いと思った3作品を紙に書いて投票できるのだけど、やっとひらがなが読み書きできるようになった程度の子なので、タイトルなんかは見ず、写真をパッと見て「これがすき!」「この海のがいい!」と迷いがない。母の作品番号をちゃっかり書いてくれるあたりにくめない。

受付のスタッフのお兄さんや、パソコンを操作しているお兄さんに「なにやってるんですかー?」「これはなんですかー?」と積極的に話しかけている。「おにいちゃんのなまえは・・・、おとうとは・・・」と聞かれてもいないのに家族紹介をするのはいつものこと。

途中で、1歳くらいの女の子を抱っこした女性が入ってきた。娘はすかさず「この子のなまえはなに?」「○○ちゃんなら△△くんのいもうととおなじなまえだ」と話を広げていく。それで私も自然とその方と会話ができ、ひとときの交流が生まれる。

 

電車の中もおもしろい。子連れでの電車移動は乗客同士のトラブルもニュースになっているけど、私自身はそれほど嫌な思いをしたことがない。むしろ、気を使ってもらえたり優しい言葉をかけてもらえたりすることが多い。

この日、娘は隣になった10代後半くらいの女の子と女子トークをしていた。その間、わずか2、3駅といったところだったけど、二人のやり取りを見てるとすごくほっこりした。

娘がイヤホンを借りて音楽を聴かせてもらってた。「・・・しょくせんきのなかに〜♪って言ってる」そんな歌詞ってあり??と3人で笑った。

 

私にとっては珍しい子連れでの都会へのお出かけは、思ってたより楽しいものになった。

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中島佐知子(サチカメ)

田舎暮らしに憧れ、東京から愛媛(西条市丹原町)へ家族5人で移住。念願の自然に囲まれた暮らしを楽しみながら、フリーランスとして出張写真撮影、古民家宿運営サポー...

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