4歳児が今までにハマった絵本。
娘(4歳10ヶ月)は、ひとつの本にどハマりするタイプで、ハマるとしばらくの間、繰り返し繰り返し同じ本を読んでとせがまれます。
今までどハマりした絵本が何冊かあるのですが、中には「意外!」と思うものも。
思いつく限りでご紹介していきます!
「はじめてのキャンプ」 林明子 福音館書店
「なほちゃん」という3歳か4歳くらいの女の子が主人公で、小学校低学年くらいの子たちに混じってキャンプに行くお話です。
最初、「ちっちゃいこはだめ!」と言われたなほちゃんでしたが、
「わたし、おもいにもつ もってるけるし、
ぜったい なかない! ごはんをたくまきだって
あつめられるし、くらくなっても こわがらない!」
「じゃ、くらいそとに ひとりで おしっこに
いける?」と、おばさんがいうと、
「わたし、くらいそとに ひとりで おしっこに
いける!」といいました。
ということで、晴れてキャンプに連れて行ってもらえることになりました。
荷物を準備するところから、約束通り重い荷物をがんばって持って、泣きそうな場面でもぐっと我慢して、、、、そして次の朝を迎えるところまでのお話で、ページ数なんと102ページ!ちゃんと読むと10分はかるくかかります。
主人公の「なほちゃん」が、ちょうど娘自身と同年代(っぽい)こともあり、いつもお兄ちゃんを見てちょっと背伸びしたい気持ちと重なったのかもしれません。
負けず嫌いな「なほちゃん」がいじらしく、キュンとなります。
娘は、もう何十回も読んでもらっているので、ほとんど文章を暗記してしまっています。(ウトウトしながら読んでて読み間違えると指摘されます!)
「あおい玉 あかい玉 しろい玉」 童話館出版
あらすじ。
栗拾いにでかけた小僧が道に迷ってしまいました。偶然見つけた山小屋に一晩泊めてもらおうと訪れると、そこに住んでいたのは恐ろしい鬼ばば。便所に行くと言って鬼ばばを騙して山小屋を脱出するも、すぐに気付いた鬼ばばが追いかけてきます。便所の神様にもらった青・赤・白の三つの玉は、それぞれ投げると「湖」「大火事」「いばらの山」が出るという不思議な玉。三つの玉で鬼ばばをてこずらせ、命からがら寺に戻るも、鬼ばばはなお追いかけてきて、最後は和尚ととんちくらべをします。
有名な昔話ですね。「三枚のお札」という話で覚えている人も多いのではないでしょうか。
このお話の魅力は、とにもかくにも「スリル満点」!ここに尽きます。
娘にどのページが一番好きか?尋ねても、「おばばがおいかけてきて、たまをなげるところ」と即答です。
イラストは結構怖いです。でも、子どもはかわいいものだけが好きかと思えばそんなことはなくて、こういう怖い絵の絵本でも引き込まれます。追いかける場面では、毎回ハラハラしてくれるので読みがいもあります。
やっぱり、昔からあるお話って、受け継がれているだけの理由があるんだなぁと思います。子どもの心をガチッとつかみますね。
ところで、最後の一節がどうにも謎です。
イチゴぶらーんとさがった、なべのしたカリカリ。(新潟県の昔)
うーーーん。どなたか意味がわかる方がいたら教えてください(笑)
「ゼラルダと人喰い鬼」 トミー・ウンゲラー 評論社
こちらも人喰い鬼の話ですが、ドイツの絵本です。
「ゼラルダ」というのは、表紙の金髪の女の子。優しくて、とてもお料理上手な女の子です。
人喰い鬼は子どもが大好物でしたが、町の子どもたちはみんな逃げてしまったのでしばらく何も食べていません。そこへゼラルダが通りかかり(ゼラルダは人喰い鬼の存在を知りません)、ひょんなことから空腹の人喰い鬼に料理を振舞うことに。その料理の味に感激した人喰い鬼はゼラルダをお城の料理人として迎え入れました。
他の人喰い鬼仲間たちも呼んで宴会。ゼラルダの料理の美味しさを知ってからは人喰い鬼たちは人を食べることをしなくなり、町に平和が戻りました。
人喰い鬼とゼラルダは結婚し、幸せな家庭を築きました。
この本の魅力は、さっきの鬼ばばの話と同じくスリリングなところ、それと、ゼラルダの作る料理たちだと思います。料理のネーミングもおもしろい。例えばこんなものがあります。
七面鳥の丸焼きシンデレラ風
異国の料理なので、名前からだとどんな料理なのかピンとこず、「どんなあじなのかな?」と想像するのもたのしそう。
ポンパーノ・サラ・ベルンハルト
チョコレート・ソース・ラスプーチン
イラストを見ながら、あーでもないこーでもない言ってます。
長くなってきたので続編を書きます!